【FP2級・簿記2級が教える】『帳簿付け』は面倒な作業じゃない!お金を増やす戦略に変える思考法
お金の記録が「事業成長」と「資産形成」を加速させる?!
初めまして。竹中と申します。
(※わたしについては、こちらの記事をご覧ください。)
私は元税理士法人職員で、現在は税理士試験合格を目指しながら、企業の経営者様や、個人事業主様や、家計の見直しや資産形成を始めたいとお考えの皆様をサポートしています。
さて、あなたが日々の「お金の記録」(帳簿付け・家計簿)を終えた後、こんな風に感じていませんか?
| 悩み | 事業主の方 | 家計の見直し・資産形成を始めたい方 |
| 記録の限界 | 事業の数字はわかったけど、「個人のお金(資産)」が増えることに繋がっていない。 | 家計簿をつけているけど、単なる「支出の記録」で終わり、貯蓄や資産形成に活かせない。 |
| 未来への不安 | 税金対策はしたいけど、最適なタイミングが分からない。 | 家計の見直しをしたいけど何から手をつけるべきか、漠然とした将来のお金への不安がある。 |
「簿記」や「会計」と聞くと、「複雑そう」「自分には無理」と感じるかもしれません。しかし、実はその「簿記の考え方」こそが、あなたの未来を変える鍵なのです。
『帳簿付け』は、「簿記の考え方」と「FPの戦略」を組み合わせることで、「事業の成長」と「個人の資産形成」の両方を加速させる戦略の種に変わります。
【本記事でご紹介する3つのPart】
Part 1: 簿記の考え方を使って「経営/家計の現状を正確に把握する」羅針盤の作り方
Part 2: FPの戦略を使って「現状の数字を未来のお金を増やす行動」に変える方法
Part 3: 『お金を増やす帳簿付け』を習慣化するための実践3ステップ
Part 1:簿記の役割 – 成長と改善に役立つ「現状把握」の専門家
簿記で培った知識は、あなたの事業や家計の健康状態を映し出す鏡です。難しく考える必要はありません。帳簿を「過去の記録」ではなく「経営や家計の現状を分析するツール」として活用しましょう。
1. P/L(損益計算書)の考え方:効率とムダのチェック
P/Lの考え方は、「期間中にどれだけ稼ぎ、どれだけ使ったか」という効率性をチェックするためのものです。
| P/Lの考え方 | 事業経営の場合 | 家計の見直し・資産形成の場合 |
| チェック | 利益率はどう変化したか?費用対効果の低い支出はないか? | 「収入」と「支出」のバランスは?費目別の浪費はないか? |
| 改善アクション | 原価の見直し、費用対効果の低い広告宣伝費の削減。 | 家計の黒字化。変動費(食費、交際費など)の予算設定と実行。 |
2. B/S(貸借対照表)の考え方:資金の健全性チェック
B/Sの考え方とは、あなたの財産状態の健全性を示し、将来の投資余力を測る羅針盤となります。
| B/Sの考え方 | 事業経営の場合 | 家計の見直し・資産形成の場合 |
| チェック | 現金・預金は運転資金として適正な額か?遊んでいるお金はないか? | 貯金、資産、借入金のバランスはどうか?緊急予備資金は確保できているか? |
| 改善アクション | 遊休資金を発見し、次の事業投資や運用へ回す計画。 | 緊急予備資金(生活費6ヶ月分など)を確保し、住宅ローンなど負債の返済計画を見直す。 |
Part 2:FPの役割 – 『お金を増やす』ための「未来戦略」
簿記で「現状」を把握できたら、次にFPの知識を活かして、その数字を「未来のお金を増やす戦略」へと昇華させます。
1. 利益・収入をムダにしない「タックスプランニング(税金対策)」
FPの知識は、法律に基づき、計画的にお金を残すための知恵です。
| タックスプランニング | 事業経営の場合 | 家計の見直し・資産形成の場合 |
| 活用例 | P/L分析に基づく利益予測から、iDeCoや小規模企業共済などの最適な節税対策を期末までに実行する。 | 医療費控除やふるさと納税など、家計でできる控除制度を最大限活用し、手取り収入を増やす戦略を立てる。 |
プロの視点: 帳簿が「利益が出そう/黒字になりそう」と教えてくれるからこそ、適切なタイミングで対策を打て、手元に残るお金を最大化できるのです。
2. 遊休資金を活かす「金融資産運用とライフプランニング」
B/Sや家計の黒字で確認した「増やせるお金」を、未来のために働かせます。
| 金融資産運用 | 事業経営の場合 | 家計の見直し・資産形成の場合 |
| 活用例 | B/S分析で確認した余剰資金を、事業拡大資金や個人のNISAなどを活用した資産形成に回す。 | 家計の黒字から、NISAやiDeCoなど非課税制度を最大限活用し、教育資金や老後資金の形成計画を立てる。 |
Part 3:【元税理士法人職員が教える】戦略に変える3ステップ
事業主・個人を問わず、お金の記録を戦略に変えるために実践すべき3つのステップをご紹介します。
ステップ1:正確な「月次記帳(家計の締め)」を最優先する
お金を増やす戦略は、正確なデータなくして成り立ちません。簿記の知識がない方も、まずは面倒でも月に一度、お金の動きを確定させる習慣を持ちましょう。
プロのアドバイス: 記帳(家計簿)が正確に行えない場合は、私たちのような記帳代行業者に依頼することで、時間と労力を「お金を増やす戦略の立案」に集中できます。事業主の方は、記帳代行の費用対効果をぜひご検討ください。
ステップ2:毎月「効率とお金」の推移を定点観測する
P/L(効率)の数字と、B/S(貯蓄・キャッシュ)の数字の2つだけは、毎月必ずチェックしましょう。
「効率」:利益率、または費目別の支出割合。
「お金」:現預金残高、または純資産額(貯蓄額)。
ステップ3:数字に基づき「次月の行動計画」を決定する
チェックした数字に「なぜ?」を問いかけ、次の具体的な行動に結びつけます。
| 帳簿の数字(現状) | FP・簿記の考え方による戦略(未来) |
| 経費率が急上昇 | (事業) 来月は、備品購入の比較検討を徹底し、経費を抑える |
| 家計の黒字が拡大 | (家計) 来月は、NISAの積立額を5,000円増額し、将来の資産形成を加速させる |
| 売上が横ばい | (事業) 来月は、広告費(費用)を増やし、効果測定を行う |
「なんとなく」ではなく「数字という根拠」で経営判断や資産運用を行う習慣こそが、あなたの事業とお金を加速させる本質です。
まとめ:今日から『お金が増える帳簿付け』を始めませんか?
簿記=現状把握、FP=未来戦略。
この2つの視点を持てば、お金の記録は単なる「義務」から、「事業を成長させ、個人の資産を増やすための最強の羅針盤」へと進化します。
「お金の記録は面倒だ」と感じている方、難しいと感じる簿記の専門知識も、実はあなたの未来を変えるヒントをわかりやすく示してくれます。
正確な記帳や、お金の記録を戦略に変える分析でお悩みなら、元税理士法人職員の経験を持つ私にご相談ください。あなたの事業と家計を『お金が増える仕組み』へと導くお手伝いをいたします。
(記帳代行サービスや家計相談の詳細・ご相談はこちらから)
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